これまでの経過と活動
2012年 新図書館整備の市民懇話会がスタート
2016年 「花巻市立地適正化計画」では、新図書館の建設地はまなび学園周辺と記載あり
2017年 JR東日本盛岡支社と花巻市生涯学習部が花巻市の駅前開発でまちづくり勉強会。
2018年まで10回の会議の中で、図書館の建設地を駅前に進める方向で用地交渉(市)
「新花巻図書館整備基本構想」で、建設場所は特定しないと記載
2020年
1月 花巻駅前のJR用地を50年借地で、突然「住宅付き複合施設図書館」を発表(市)
2月 花巻議会議長に花巻図書館の単独整備を求める陳情書提出(考える会)
6月 「新図書館を考える会」設立 以下、2021年までの履歴は考える会の活動です。
7~8月 JR花巻駅東口と西口で250名にアンケート調査実施 56.8%がまなび学園周辺を希望
9月 「新花巻図書館に望む」パネルディスカッション開催(考える会)80名参加
10月~翌年1月 署名運動実施(戸別訪問とあうる店頭前で)2100筆
11月 市長へ第1次署名提出と懇談会 1500筆
12月 同上、第2次署名提出 600筆 市長は署名についてコメントなし
2月に提出した陳情書が不採択になる
市議会図書館特別委員会など各委員会の傍聴
2021年
2月 市生涯学習部と懇談
12月 図書館建設場所について、市長に要望書提出
12月~2023年 市議会議員と個別に懇談会複数回実施
・考える会は2020年~2024年「賢治の里に相応しい新花巻図書館を旧花巻病院跡地に建設して下さい!」チラシを2万枚以上、手渡し配布活動
・見学訪問した図書館は、那須塩原市、名取市、南相馬市、気仙沼市、久慈市、大船渡市、陸前高田市、一関市、北上市、岩手県立、川崎町、東和町、石鳥谷町、紫波町、矢巾町、遠野こども本の森
2023年
1月 イーハトーブ図書館をつくる会発足
設立記念シンポジウム「夢の図書館を目指して」
2月 花巻市長に図書館の要望書を提出(イーハトーブ図書館をつくる会)
5月 図書館勉強会 紫波図書館初代館長のお話(イーハトーブ図書館をつくる会)
生涯学習部図書館計画室と懇談(イーハトーブ図書館をつくる会)
7月 市民有志で図書館見学勉強会ツアー、北上図書館、江刺図書館、水沢図書館、一関図書館
8月 跡地建設を求める署名実行委員会発足(新図書館を考える会、まるごと市民会議、イーハトーブ図書館をつくる会、有志)
10月 「新図書館は病院跡地に」の全国署名開始
11月 全国署名第一次集約分4730筆花巻市長に提出
12月 花巻イトーヨーカドーで店内で街頭署名を始める、以後毎月1回
2024年
9月 カラーイラストの新聞折込みチラシを入れる
図書館市民シンポジウム開催(花北振興センター)
10月 全国署名第二次集約分5015筆花巻市長に提出
(その後届いた署名も3回目提出し、合計10282筆うち花巻市民7285筆)
(市)9か月間の業者による駅前と跡地の事業費比較調査の結果を市民説明会
11月~2月 (市)市民会議を月1回無作為抽出市民75名で開催
12月 12月市議会で上田花巻市長が全国署名を信用しない旨の発言をする
2025年
2月 花巻市議会議員と意見交換会を申請(文教福祉常任委員会は8名)
花巻市議会議員と再度意見交換会を申請(広報特別委員会は8名)
花巻市議会で図書館を考える特別委員会の設置の要望書を提出
3月 (市)3月議会で市議3名が図書館についての一般質問の翌日突然建設地を駅前と発表
(市)3月15日の市広報で図書館建設地は駅前と公表(既に準備されていたと思える)
3月議会で特別委員会設置の議案が不採択になる(賛成11、反対13)
花巻教育委員会教育長と懇談
4月 (市)図書館への意見のパブリックコメント募集~市のHPに掲載
(市)市民会議の結果と駅前決定の市民説明会~駅前反対意見圧倒的に多く紛糾
駅前決定反対の新聞折込チラシを花巻市全戸に入れる~反響多し
市民シンポジウム開催 市民70名参加
5月 オンライン署名を始めようと準備に入る
6月 (市)市議会で図書館基本計画の予算が採択される(賛成16、反対8)
花巻市議全員に図書館についての公開質問状を送付(回答11、回答なし14)
7月 勉強会「図書館問題から学ぶ市民運動~弁護士に聞く」(考える会)
オンライン署名を開始する
8月 実行委員会のHPの管理人白岩さん急逝のため、新たなHPを準備して引き継ぐ
花巻市議会議員への公開質問状の回答
花巻市議会議員へ新花巻図書館整備計画に関する公開質問状
令和7年5月末から1週間の期限で、花巻市議会議員全員に新花巻図書館に関する公開質問状を提出しました。6月議会を控えてのお忙しいなか回答を頂いたのは11名、回答なしは14名でした。半数以上の議員が市民の質問状に答えてもらえませんでした。市民の声を代表する議員には、いま切実な問題である新図書館問題についてのお考えをきちんと表明してもらいたいものです。
<質問項目> 回答者順不同、敬称略。
①「花巻らしい図書館」「どのような図書館であるべきか」(理想・ビジョン・将来像など)、市花巻図書館像について具体的な考えをお聞かせください。
② 建設地について、⑴JR花巻駅前(スポーツ用品店敷地)、⑵旧花巻病院跡地 のどちらが良いと考えますか。
③ ②の回答の理由は
④ 私たちは署名運動を行い、これまで約10300筆(花巻市民から約7000筆)の署名を頂きました。この結果をどのように思いますか。
羽山るみ子
① ・花巻の歴史や文化(シビックプライド)をふんだんに感じることができる図書館
・児童書コーナーには宮沢賢治と柏葉幸子のファンタジックで摩訶不思議な世界を表現した空間もほしい(アート作品との融合)
・老若男女、誰でもフラリと訪れたくなる空間(集いの場)
② 病院跡地が良い
③ ・病院跡地は、広々とした場所で穏やかに読書ができるという図書館の理想的風景が想像できる。
・駅前はアクセスが良いと言うが、図書館の場所は“アクセス”で選ぶのは理解できない。病院跡地に図書館ができたとして、市内周遊バス等の交通事情もそれなりに対応することも想定されるが、車社会の中、果たして電車やバスを利用して来る人はどれだけいるのか。
・若者が駅前立地を希望していると言うが、小さい子どもを持つ若い親御さんたちは、ほとんどが駅前には反対している。
・新図書館による賑わい創出やまちの活性化が期待されているようだが、病院跡地であるならば、町中への人の流れも期待できるが、駅前図書館では、町中への人流は無いだろう。(過去の発言より、若者も病院跡地まで歩くことに横着)駅前周辺だけの活性化を目指すのだろうか?しかも、どのような活性化が期待されるのか?
④ 私は署名活動をそばで見ていました。一人一人にしっかりと説明し、約10300筆の署名を積み上げた皆様の努力に本当に頭が下がります。その苦労に対して、“過激派団体”のような位置づけをしたり“悪者扱い”の心無い言葉で、駅前を正当化しようとする動きも見受けられました。そして、約10300筆の民意は無視された形の結果に残念でなりません。
久保田彰孝
① 私は「花巻らしい」との言葉の中に、宮沢賢治の出生地とのニュアンスを感じます。せっかく花巻につくるんだから、足を運んでみたら宮沢賢治の良さが伝わってくる図書館を望みます。
② 病院跡地が良い
③ ①の質問に答えた通りの理由です。
④ 署名運動をとりくんだことは、立派だと思います。
伊藤盛幸
① 平成29年8月策定された新花巻図書館整備構想が生かされた図書館で、市民等の学び(読書含む)、交流、憩いの機能を備えた図書館が望まれます。
② 建設場所に関する視点
・①の機能が確保されるとともに、最小の経費(用地費含む)で最大の効果が期待されること。
・静かな環境とゆとりある敷地が確保されること。
・人の流れ、回遊性が期待される立地であること
上記により現在示されている候補地の中では、総合花巻病院跡地を含む花巻市生涯学年都市会館敷地が望ましいと考えます。
③ ②にお示ししたとおりです。
④ 市民運動的に署名運動に取り組まれた関係者の皆様に敬意を表します。多くの方々の意見を集められたことは素晴らしいことと思います。
照井明子
① 公共図書館、市民参画、平和主義
② 病院跡地が良い
③ すでに市有地である
④ 署名活動の皆様にの民意を支持し、敬意を表します。
小森田郁也
① 乳幼児から児童、学生、社会人、子育て世代、高齢者まであらゆる世代が気軽に利用できる図書館。
② JR花巻駅前が良い
③ JR花巻駅前は公共交通の結節点でありアクセスに優れているため、学生や高齢者、車を持たない市民の方々を含め、あらゆる世代が利用しやすい立地です。通勤・通学のついでに気軽に立ち寄れる利便性もあり利用者の増加が期待でき、駅周辺のにぎわい創出と活性化に寄与すると考えます。また、以前より高校生や保護者から「駅前付近に勉強の場がない」というご意見を多数伺っておりました。駅前へ図書館整備を行うことで、この切実な課題にこたえ、学生が集中して学習できる環境を整備できると考えます。このことは、将来的な若者のUターンや定住にもつながる、花巻の未来への投資でもあると判断いたしました。
検討の結果、私は駅前立地の方が望ましいと考えておりますが、旧花巻総合病院跡地も歴史があり、優れた立地であると認識しております。今後、よりよい活用方法を市民の皆さんと検討していきたいと考えています。
④ 10300筆もの署名、特に花巻市民から約7000筆もの署名に対し、新花巻図書館整備に対する市民の皆様の強い関心と、より良い図書館を求める思いを深く受け止めております。今回の新花巻図書館整備基本計画の策定にあたっても、立地場所以外の部分では署名運動を頂いた皆様の提言が反映されているものと認識しています。市民の皆様の声を市政に届ける活動に、心から敬意を表しますとともに、今後も皆様との対話を大切にし、より良い市政の実現に向けて、努力してまいります。
似内一弘
① 1.誰もが気軽に利用できる公共の“ひろば”であること。~図書館は「一般公衆の利用に供し、教養・調査研究・レクリェーション等に資する」という図書館法の理念を土台としつつ、市民の多くの方が日常的に足を運びたくなる施設であるべきだと考えます。
2.「知の拠点」かつ「コミュニケーションの拠点」~図書館は、「知の拠点」であると同時に市民が世代に関係なく語り合うことのできる「コミュニケーションの拠点」と考えます。郷土資料・宮沢賢治関連コレクション、ローカルメディアアーカイブ等を整備しつつ、市民同士が学び合い・語り合うワークショップの開催、読書会、デジタルを活用した講習会など世代間の学びと交流を促進すべきと考えます。
② JR花巻駅前が良い
③ 1.誰もが集まりやすい交通結節点~駅前は徒歩・公共交通で来やすく、車を持たない学生や高齢者、市外の方や観光客にも開かれた場所と思います。
2.多くの世代が利用する図書館~今年に入り、おおぶ文化交流の杜図書館、本の森ちゅうおう(京橋図書館)を視察しました。おおぶ文化交流の杜図書館では、様々なイベントや誰もが使いやすい書架の配慮などにより、子どもや高齢者をはじめ多くの方が来館していましたし、本の森ちゅうおうでは、19時以降、若者や働き盛りの世代の方を中心に、多くの方が勉強や調査研究を行っていました。図書館とは、多世代に開かれた施設であるべきと考えます。子ども、若者、働き盛り世代、高齢者が自然に立ち寄り、学びと交流が生まれる図書館として「人が集まりやすい場所」にこそ図書館を置くべきと思います。
3.エリアマネジメントの一環としての図書館~私は以前から、歩いて楽しい回遊性の高い動線としてのウォーカブルの推進と中心市街地のエリアマネジメント体制の構築を訴えています。JR花巻駅前に新図書館を設置することにより、新図書館がその核として機能する可能性が高く、駅前商店街の空き店舗再生や歩行者主体の街路整備と連動し、人の滞留と交流が生まれる好循環を創出できると考えます。
④ 1万人を超える署名は、図書館に対する花巻市民の期待と関心の大きさを如実に示していると感じます。率直に、非常に重みのある声だと受け止めております。
鹿討康弘
① 私は、未来の花巻を担う子どもや若者たちからお年寄りまで、誰もが気軽に立ち寄り、学び、語り合える、知と交流の拠点となる図書館を目指すべきと考えます。本だけでなく、人や情報との“出会い”が生まれ、地域の創造性を育む空間として機能することが理想です。図書館は単なる建物ではなく、「町の未来への投資」であり、その真価は建設後の企画・運営によって決まると考えています。先日の行政視察先「おおぶ文化交流の杜図書館」では、施設整備の段階から運営計画が一体化されており、利用者目線に立ったサービス展開が設計に反映されていた点が非常に印象的でした。ハード(施設)とソフト(企画運営)が一体となって初めて、図書館は“生きた公共空間”として機能します。花巻でも、設計と同時に「どのような使われ方をするのか」という運営ビジョンを練り上げることが不可欠だと考えています。
② JR花巻駅前
③ 1.公共交通との接続の良さ(高校生や高齢者にとって不可欠)
2.駅前のにぎわい創出と民間投資を促す可能性
3.市民会議での多角的な議論と市の意思決定を尊重
4.図書館が「点」ではなく「面的に」まちづくりと連動する拠点となり得る
5.旧病院跡地派、周辺道路の幅が狭く、特に積雪時にはさらに通行が困難になることから、安全性とアクセス性の面で不安がある
※とりわけ、将来の図書館利用の中心となるのは若い世代や子育て世代です。過去の理想や記憶にとどまらず、「これからの花巻」にとって最適な立地を選ぶべきだと判断しました。
④ 1万人を超える署名が集まったことは、図書館整備に対する市民の高い関心を示すものであり、一定の意義があると考えています。一方で、署名は必ずしも「全市民の総意」を反映したものでなく、参加の自由度や情報環境によって偏りも生じ得ることを念頭に置く必要があります。私は、署名運動の結果だけでなく、市民会議や議会、専門家の意見、市の都市戦略との整合性などを総合的に見て判断する立場です。
内館桂
① 私は、新花巻図書館整備基本方針に掲げる3つの基本方針、そのものと考えます。この基本方針は、平成24年10月に新花巻図書館整備市民懇話会から提言され、新花巻図書館整備にも受け継がれ市民の共通の理解になっているものと受け止めていますが、謳っていることに対する具現化は市民ひとりひとりの多様な考え方に依拠せざるを得ないと思います。ただ言えることは、図書館は本が多数集積しているだけでなく、将来のまちづくりや花巻の歴史をつくるに、どう関わっていくかが重要だと考えます。そのためには図書館の運営に関わる人材の育成が極めて重要ですし、はなまきの歴史的遺産に市民が理解できる場所が相応しいと考えます。司書の有資格者配置が先行しては、これまでの図書館と何も変わりません。
② 病院跡地が良い
③ ・病院跡地は、「はなまき」をつくってきた長い歴史の歩み・遺産であること。
・まなび学園との連携で生涯学習・地域づくりの相乗効果が期待できること。
・花巻市立地適正化計画で新花巻図書館の整備場所として市民に説明し取得した場所、当事者の市当局が自ら行政不信をつくってはいけません。
④ ・市民から新花巻図書館整備に積極的な関心を持って頂いたことに併せて、図書館の機能が市民の学習・知識を得る場のみならず、まちづくりを担っていく役割があることを市民に周知活動されてきたと思います。また、図書館の立地場所がはなまきの歴史や文化を重んじた場所への考えを示してい頂いたことは、大変重要と受け止めました。
・署名は市政への積極参加の意思表示であり、議会としてその重要性を理解できない議員が結果的に多かったことを残念に思います。
・今回の署名活動など受けて明らかになったことは、市当局から提案されたことを議決していくことが自らの役割だと勘違いしている議員の多さです。決して追認議会にしてはいけません。特にも重要案件については、議決に至るまでのプロセスとして議会で議論すること、その責務がまだ理解されていないことは残念の極みです。議会の役割として、議員が相互に議論し議論の結果を市民に説明する責務が議会基本条例に謳われていることをどれだけの議員が理解しているのでしょうか。どうか各議員に「なぜ議会基本条例が制定されたか」「議会基本条例の趣旨をどう理解するか」を問うてみてはどうですか。
余談になりますが、国会議員の中には利権を求め、またお金に執着し果ては詐欺するなど国民をなめ切り、国民に背を向けた政治を質し改めさせるため、野党が結束参加しているようですが、ここ花巻では結束どころか市民の願いをなめ切り旧態依然の議員像から、脱却できない一応野党系を標榜している議員に「どのツラ下げてるんだ」と言いたい。
本舘憲一
① ・早池峰を挑み、イーハトーブを創る知の泉
・人が集まる賑やかな図書館
② 病院跡地が良い
③ ・将来を展望したときに、まなび学園周辺は行政や文化・学習施設の用地となる可能性がある。図書館はそれらと一体化した構想を画くべき。
・建設費を比較しても、病院跡地の方が安く、理に叶っている。
・市民の大方の意見は、病院跡地に建設を望んでいると伺える。
④ 皆様の署名を無視することはできません。最優先で、重要視したいと思います。
櫻井肇
① 上田市長は常々「高校生が利用しやすい」として駅前説を述べてきたが、年代で分析するようなことでなく、全ての市民が利用しやすい施設とすべきです。
② 病院跡地が良い
③ 私は当初から市長が駅前設置案をもっていて、花病跡地は国の補助金目当てのためだった、との疑念をいまだにぬぐえません。
④ 10000筆を超す署名は何よりも重いもの。事実上無視した市民の声を、市はしっかりと受け止めるべき。
さらに申し上げれば、プロポーザル方式※では、「地域経済に貢献しない」ということを申し述べさせていただきます。
※建設業者選定のプロポーザル方式は、中央の大手業者が有利になり、地元の建設業者が受注しにくいということ。
藤原伸
今般の質問状について、議長の職に就く者として中立・公正という立場に鑑みて、回答は控えさせていただきます。人間社会において、多様な考え方があるのは当然の事であり、どれが正解とは言い切れないものだと考えます。新図書館についても同様であり、重要な事は施設としての機能を充分に発揮するものであることだと思っています。